摘要 |
中国、朝鮮半島北部、モンゴル、シベリア(東南部)原産。中国から日本にもたらされ、日本の土壌になじみ、気候、風土、環境にも馴化して、薬用に栽培され、また観賞用に植えられている。薬用目的では特に大和地方で植えられて以後さかんとなり「ヤマトシャクヤク(大和芍薬)」の名で土着した。根が肥大して充実し、草丈もやや短い、いわゆる“和芍薬”系統。根を薬用にし、生薬名は「シャクヤク(芍薬)」。雄性不稔系で種子ができないので、栽培は栄養繁殖で行われ、通常4~5年目の10月に収穫となる。月経不順、冷え症など婦人病一般、筋肉のけいれんによる痛みなどに用いる。 |