ジョウロウホトトギス(ユリ科)

               
種名ジョウロウホトトギス
科名ユリ科
別名トサジョウロウホトトギス
学名Tricyrtis macrantha Maxim.
摘要 高知県の石灰岩地のみに生育する多年草。山中の湿り気のある崖から下垂するように生える。茎に上方に斜上する褐色の毛がある。葉の基部は心形で、両側に耳片がある。茎の上部の葉腋に、黄色の鐘形の花を下向きに1個ずつ付ける。花被片の内側の斑点は縁まで入る。和名は優雅な花を宮中に使える貴婦人(上臈:じょうろう)に例えたもの。
さらに詳しく① 牧野富太郎が、23歳[1885(明治18)年]のとき、高知県越知町横倉山の石灰岩岸壁で発見し、ロシアのマキシモヴィッチが新種として学名を発表。牧野博士が和名を付けたが、植物分類学の世界では、あくまで学名をつけた人が命名者。したがってジョウロウホトトギスは、牧野博士が発見したが、命名者ではない。また26歳のとき[1888(明治21)年]、自費出版した初の著作『日本植物志図篇』の巻頭図に、自身が描いたこのジョウロウホトトギスの図を選んでいる。
さらに詳しく②
植栽エリア A土佐の植物生態園 B本館周辺/回廊 I50周年記念庭園/周辺 
開花期 10月上旬〜10月中旬
見ごろ
博士ゆかり
植物図