2024-09-05 / 最終更新日 : 2024-12-12 ガイドチーム 博士ゆかり ビロードムラサキ(シソ科) 夏、葉腋から集散花序を出し、淡紫色の小さな花を群がってつける 花冠は小さく先端が4裂し、雄しべは4本、雌しべは1本 葉の裏などに星状毛が密生 果実は白色で径2mmほど 描画者:水島南平 材質:図鑑台紙 出典:『牧野日本植物図鑑 改訂版』(1952)14版 PN:3232図 種別:原図 夏、葉腋から集散花序を出し、淡紫色の小さな花を群がってつける 種名ビロードムラサキ 科名シソ科 別名オニヤブムラサキ,ビロウドムラサキ 学名Callicarpa kochiana Makino 摘要 紀伊半島・四国(南部)・九州、台湾、中国南部、ベトナムに分布する常緑低木。高知県では、珍しくないが、県外では極めて稀。初夏に淡紫色の花を咲かせ、12~1月に白色の果実をつける。葉裏に星状毛が密生し、触感がビロード(ベルベット)のようであることから、その名が付いた。 さらに詳しく① 牧野富太郎が、五台山周辺で採集した標本をもとに東南アジアに分布するCaricarpa tomentosaとして、ビロードムサラキの名で1888(明治21)年に論文で公表し、その後、高知県内で採集した標本などにもとづき、1914年に新種として発表した。牧野は「五台山に生ずるビロウドムラサキの材料が慾しく(中略)これを新聞紙でぐる巻きにして御送り下さいませんでせうか」と高知在住・武井近三郎へたびたび依頼した植物であった。本種と同様に、牧野博士が五台山で採集した標本に基づき、命名した植物にヤナギイノコヅチ、コシロネ (ヒメサルダヒコ)がある。 さらに詳しく② 植栽エリア A土佐の植物生態園 B本館周辺/回廊 Cこんこん山広場 H連絡道/こんこん山南斜面 I50周年記念庭園/周辺 開花期 7月下旬〜8月中旬 見ごろ ○ 博士ゆかり ○ 植物図 ○