2024-09-07 / 最終更新日 : 2024-12-10 牧野植物園広報課管理 植物図 ユキワリイチゲ(キンポウゲ科) 花は日が当たると開き、淡紫や淡桃色の花を咲かせる 牧野富太郎が「極めて思い出の深い草」と記す 葉の表面は花の時期に汚れたような褐色を帯びることもある 描画者:牧野富太郎 材質:ケント紙 技法:鉛筆 年月日:1942/3/12 場所:土佐高岡郡佐川町・東京都東大泉町庭(高知県佐川町・東京都練馬区東大泉) 花は日が当たると開き、淡紫や淡桃色の花を咲かせる 種名ユキワリイチゲ 科名キンポウゲ科 別名ルリイチゲ,ウラベニソウ 学名Anemone keiskeana T.Itô ex Maxim. 摘要 本州(近畿地方以西)・四国・九州に分布し、雑木林の林縁や林床に生える多年草。葉は秋に出て初夏には地上部は枯れる。花は日が当たると開き、淡紫や淡桃色の花を咲かせるが普通果実はできず、他の群落と交配すれば結実する。 さらに詳しく① 牧野は1938(昭和13)年『土佐に就て古い思い出』(第二)と題した随筆のユキワリイチゲの項目に、「是れも私にとっては極めて思い出の深い草で何時も是れを眺める時には実に言い知れぬ昔恋しい感情が流れ出るのを禁ずる事が出来ない」と述べ、バイカオウレンやセントウソウとともに春を知らせる、故郷を懐かしむ思い出の植物と記した。佐川からユキワリイチゲを取り寄せ、終の住処である東京都練馬区東大泉の自邸に植えている。 さらに詳しく② 植栽エリア A土佐の植物生態園 Fさくら・つつじ園/芝生広場周辺 I50周年記念庭園/周辺 開花期 1月下旬〜2月中旬 見ごろ 博士ゆかり ○ 植物図 ○