キシツツジ(ツツジ科)

               
種名キシツツジ
科名ツツジ科
別名イソツツジ (Makino 1908)
学名Rhododendron ripense Makino
摘要 中国地方(岡山県・島根県以西)・四国・九州(大分県)の川岸の岩上に生える半常緑低木。他の渓流沿いの植物と同様に細長い葉を持ち、増水時に流れの抵抗を減らすことで、厳しい環境に適応していると考えられている。4~5月、枝先の花芽から新葉と共に1~3個の花を咲かせ、高知県の川岸を桃色に染める。モチツツジに近縁であるが、生育環境が異なるうえ、基本的に分布域は重ならない(四国東部ではわずかに重複)。キシツツジからはさまざまな園芸品種が生み出されているものの、かつては県内各地で園芸目的の乱獲が相次ぎ、地域によっては保護のために自生地の川沿いをパトロールしていた時代もあるといわれている。
さらに詳しく① 牧野富太郎は「植物学雑誌」22巻[1908(明治41)年]において、高知県の越知町にある仁淀川と、愛媛県の新宮村(現在の四国中央市)にある銅山川の川岸で採集した標本を基に学名を発表しました。学名の種小名 ripenseはラテン語で「川岸に生ずる」という意味である。現在の標準和名はキシツツジだが、和名を高知での通称名からイソツツジと記載。かって、高知県内の各地で、いそつつじ、いわつつじ、えんこうつつじ、かわつつじなど、さまざまな愛称で親しまれていた。
さらに詳しく②
植栽エリア A土佐の植物生態園 B本館周辺/回廊 E展示館 中庭/周辺 I50周年記念庭園/周辺 
開花期 3月下旬〜4月上旬
見ごろ
博士ゆかり
植物図