2024-09-03 / 最終更新日 : 2024-10-03 牧野植物園広報課管理 博士ゆかり シコクチャルメルソウ(ユキノシタ科) 蜜を求め、ミカドシギキノコバエだけが訪花する(本山町で撮影)©鴻上泰 深山の渓流沿いなど、水しぶきがかかるような苔むした場所に生える(いの町で撮影)©鴻上泰 裂開した果実を楽器のチャルメラに見立てた(いの町で撮影)©鴻上泰 描画者:牧野富太郎 材質:ケント紙 技法:墨 出典:『大日本植物志』第1巻第2集(1902) PN:第4図版 種別:原図 描画者:牧野富太郎 材質:ケント紙 技法:墨 出典:『大日本植物志』第1巻第2集(1902) PN:第5図版 種別:原図 蜜を求め、ミカドシギキノコバエだけが訪花する(本山町で撮影)©鴻上泰 種名シコクチャルメルソウ 科名ユキノシタ科 別名- 学名Mitella stylosa H.Boissieu var. makinoi (H.Hara) Wakab. 摘要 四国・九州(鹿児島県・熊本県)に分布し、深山の渓流沿いなど、水しぶきがかかるような苔むした場所に生える多年草。母種のタキミチャルメルソウと同様、この花には蜜を求めてミカドシギキノコバエだけが訪れ、送粉する。和名は熟して裂開した果実が楽器のチャルメラに似ていることから付けられた。 さらに詳しく① 牧野富太郎が独立種として学名を発表したが、現在はタキミチャルメルソウの変種とされている。また牧野は『大日本植物志』第1巻第2集にシコクチャルメルソウを掲載し、3ページに及ぶ記載文とともに2枚の精密な図を添えた。この図は、単なる個体の写生ではなく、その植物の典型的な形態をとらえている点、花期や果実期など、各成長段階を精密に描写している点が最大の特徴であり、牧野が描いた図「牧野式植物図」の到達点とされている。 さらに詳しく② 植栽エリア A土佐の植物生態園 B本館周辺/回廊 開花期 3月下旬〜4月上旬 見ごろ 博士ゆかり ○ 植物図 ○