2024-09-04 / 最終更新日 : 2024-10-03 牧野植物園広報課管理 スイタグワイ(オモダカ科) 総状あるいは円錐花序をつけ、白色の花を輪生させる 葉身は矢じり形 日本全土の溝や水田に生える多年草 冬、掘り出した株 地下茎から匍匐する枝を出し、その先に塊茎をつくる 描画者:牧野富太郎 材質:ケント紙 技法:墨 出典:『実際園芸』第16巻第1号(1934) 種別:原図 総状あるいは円錐花序をつけ、白色の花を輪生させる 種名スイタグワイ 科名オモダカ科 別名- 学名Sagittaria trifolia L. f. suitensis Makino 摘要 牧野富太郎が1918(大正7)年に「植物研究雑誌」にてオモダカの品種として学名を発表。古代から日本に生えていたオモダカが大阪府吹田砂堆を中心に進化したもので「半栽培植物」(水田に生えてくる野生植物をそのままにし後に収穫)とされる。かつて京都御所に食用として献上されていた吹田市の名産。戦後の住宅開発や除草剤の多様により減少したが、現在は吹田くわい保存会によって大切に守られている。 さらに詳しく① 正月などに食される中国原産のクワイとは異なり、大阪府の吹田砂堆に自生していたオモダカの一品種で、地下茎の先にできた塊茎を食用にする。江戸時代中期には、摂州吹田村(現・大阪府吹田市)の名産品として知られ、1683(天保3)年から明治維新までの約200年間、毎年春には京都御所に献上されてきた。 さらに詳しく② 植栽エリア E展示館 中庭/周辺 I50周年記念庭園/周辺 開花期 8月上旬〜8月下旬 見ごろ 博士ゆかり ○ 植物図 ○