2024-09-04 / 最終更新日 : 2024-10-03 牧野植物園広報課管理 6月 スズカケソウ(オオバコ科) 球形の花序が並んだ姿を、山伏が着る鈴懸の上に掛ける結袈裟の房に見立てた 葉腋に球形の花序をつくり多数の濃紫色の小さな花を開く 花冠は長い筒状で先は4裂、雄しべは2本、花糸の下部には軟毛が生える 茎はつる状になって斜上し、長さ2mほどになる 描画者:牧野富太郎 材質:和紙 技法:墨 球形の花序が並んだ姿を、山伏が着る鈴懸の上に掛ける結袈裟の房に見立てた 種名スズカケソウ 科名オオバコ科 別名- 学名Veronicastrum villosulum (Miq.) T.Yamaz. 摘要 茎を斜上させてつる状になる多年草。和名は、球形の花序が並んだ姿を、山伏が着る鈴懸の上に掛ける結袈裟(ゆいげさ)の房に見立てたことから。絶滅危惧IA類(環境省)。 さらに詳しく① 園芸・薬用植物として江戸時代から知られていたが、1896(明治29)年および1906(明治39)年に牧野富太郎が「植物学雑誌」でこの植物を記載した時には自生地不明とした。その後もたびたび、国内で標本は採集されたが、いずれも中国渡来の栽培品からの逸出と判断。1989(平成元)年、徳島県貞光町(現つるぎ町)の暗い急斜面において発見され、その状況からしてこの場所が自生地と考えられている。 さらに詳しく② 植栽エリア B本館周辺/回廊 E展示館 中庭/周辺 Fさくら・つつじ園/芝生広場周辺 J結網山 開花期 6月中旬〜7月上旬 見ごろ 博士ゆかり ○ 植物図 ○