タイトゴメ(ベンケイソウ科)

               
種名タイトゴメ
科名ベンケイソウ科
別名タイワンタイトゴメ
学名Sedum japonicum Siebold ex Miq. subsp. oryzifolium (Makino) H.Ohba var. oryzifolium (Makino) H.Ohba
摘要 本州(関東地方以西の太平洋側・福井県以西の日本海側)・四国・九州・琉球(奄美大島)、朝鮮に分布し、海岸の岩上などに生える多年草。和名は高知県柏島の方言で大唐米の意で、葉形が米粒に似ていることにちなむ。
さらに詳しく① 牧野富太郎は23歳のとき[1885(明治18)年]、大月町柏島 でこの植物を観察し、日記にはそのスケッチとともに柏島で使われていた方言名「タイトゴメ」も記録した。そして、のちに牧野博士が29歳で[1891(明治24)年]、新種 Sedum oryzifolium Makino として発表したとき、和名はそのまま柏島での呼び名を採用。今に伝わるタイトゴメという和名が浸透するきっかけを作った(『日本植物志図篇』第1巻第8集)。ちなみに晩年、タイトゴメでこんな一句も。「大唐米、田には出来ずに屋根に出来」。伊豆大島の民家の屋根で繁殖するタイトゴメを見つけたときに詠んだうた。高知では、海岸線で潮があたるような岩場によく見られる。
さらに詳しく②
植栽エリア A土佐の植物生態園 
開花期 6月中旬〜6月下旬
見ごろ
博士ゆかり
植物図