2024-09-04 / 最終更新日 : 2024-10-03 牧野植物園広報課管理 7月 テバコマンテマ(ナデシコ科) 深山の岩石地に生え、発見地の手箱山を冠する 茎は叢生し、短毛がある 花径は11~15mmほど 花弁は5個で先端は2裂する (高知県中部の自生地で撮影)©藤井聖子 深山の岩石地に生え、発見地の手箱山を冠する 種名テバコマンテマ 科名ナデシコ科 別名チョウセンマンテマ (Nakai 1914) 学名Silene yanoei Makino 摘要 四国(徳島県・愛媛県・高知県)、朝鮮半島南部に分布する多年草。深山の岩石地に生える。茎は叢生し、短毛がある。葉は対生し、卵型で長さ2~4cm、先はとがる。牧野富太郎が、発見者 矢野勢吉郎にちなんだ学名と発見地の手箱山を冠した和名を発表した。和名は、「手箱(山)のマンテマ(マンテマとは、本種が渡来したころ、ムギセンノウ属Agrostemmaの植物であるとし、その学名からマンテマンとよばれていたものが、マンテマンが略されたもの)」より。 さらに詳しく① 石鎚山系に属し、県境を除けば高知県最高峰である手箱山 (1806m)で、海南学校(現・高知小津高等学校)の教官だった矢野勢吉郎が初めて発見した。牧野富太郎は 1891(明治24)年に『日本植物誌図篇』第1巻第9集において、発見者にちなんだ学名と、発見地の名を冠した和名を発表。発見地の手箱山では長らく確認されていなかったが、2023(令和5)年におよそ20年ぶりに確認された。 さらに詳しく② 植栽エリア I50周年記念庭園/周辺 開花期 6月下旬〜7月中旬 見ごろ 博士ゆかり ○ 植物図