2024-09-05 / 最終更新日 : 2024-09-08 広報管理 博士ゆかり ヒメキリンソウ(ベンケイソウ科) 四国の山地に固有の多年草で、岩礫地などに生える 花序は小型で花数が10個以下(津野町で撮影) 葉は対生し、花茎は長さ8cmを超えない(津野町で撮影) 描画者:牧野富太郎 技法:墨 彩色 年月日:1889/6/17 出典:『日本植物志図篇』第1巻第10集(1891) PN:第61図版 種別:準備図 四国の山地に固有の多年草で、岩礫地などに生える 種名ヒメキリンソウ 科名ベンケイソウ科 別名- 学名Phedimus sikokianus (Maxim. ex Makino) 't Hart 摘要 四国の山地に固有の多年草で、岩礫地などに生える。キリンソウに似るが、葉は対生し、花茎は長さ8cmを超えず、花序は小型で花数が10個以下であるなどの点で区別される。花が開く直前の葯は鮮やかな赤橙色。和名は牧野富太郎が付けた。 さらに詳しく① 牧野富太郎は、本種を1885(明治18)年に高知県いの町手箱山で採集し、ロシアの植物学者マキシモヴィッチに送付した。その後マキシモヴィッチから手紙で新種Sedum sikokianus Maxim.との回答を得た。牧野は1889(明治22)年に『植物学雑誌』に高知県鳥形山で採集した標本を引用し、Sedum sp.として「ヒメキリンソウ」の和名を提唱、1891(明治24)年には『日本植物志図篇』第1巻第10集第61図版に、Sedum sikokianus Maxim.の学名を添えて出版した。なお、マキシモヴィッチがこの学名を記した論文が学術誌に掲載されたのは逝去後の1893(明治26)年であった。 さらに詳しく② 植栽エリア I50周年記念庭園/周辺 開花期 5月上旬〜5月中旬 見ごろ 博士ゆかり ○ 植物図 ○