2024-09-06 / 最終更新日 : 2024-09-08 広報管理 マンリョウ(サクラソウ科) 「万両」の名は百両金(からたちばな)や千両よりも姿かたちが勝っている木として江戸期に命名された 夏、枝の先に小さな白色の花を散房状につける 描画者:牧野富太郎 材質:和紙 技法:墨 年月日:1887/7/21 場所:Sakawa(高知県佐川町) 「万両」の名は百両金(からたちばな)や千両よりも姿かたちが勝っている木として江戸期に命名された 種名マンリョウ 科名サクラソウ科 別名ナガバマンリョウ,オオマンリョウ,オオミマンリョウ,オオバマンリョウ,トガリマンリョウ,ハナタチバナ 学名Ardisia crenata Sims 摘要 「万両」という名称から縁起物の植物として人気のあるサクラソウ科の常緑小低木。冬に赤い実をつける。暖地の林内に自生し、本州(茨城県以南)、四国、九州、沖縄の他アジア東南部まで広く分布する。縁起のよい名前から正月の飾りに使われることが多く、古くから栽培されてきた。実生で変わりものが出やすく、古来より、果実の色(赤や白)や葉形の変化、斑入りなどの組み合わせからさまざまな園芸品種が生み出されてきた。 さらに詳しく① 江戸末期より、野生のマンリョウの中から、青実や白実、斑入り葉や縮れ葉など変わりものを集め、実生選抜することで80ほどの園芸品種が作らた。「万両」の名は、その姿かたちが、百両金(からたちばな)や千両よりも勝っている木として江戸期に命名された。万両の栽培は、紫金牛(やぶこうじ)や百両金(からたちばな)のようには大流行にはならず、江戸の後期から明治にかけて、愛好家によって確実に発展していった。昭和初期になると、新潟を中心とした紫金牛や百両金の影響を受けて、万両も注目を集める。このときの代表品種「東錦」・「西王母」・「恵比寿」などが現在まで受け継がれている。 さらに詳しく② 植栽エリア A土佐の植物生態園 H連絡道/こんこん山南斜面 I50周年記念庭園/周辺 開花期 6月中旬〜6月下旬 見ごろ ○ 博士ゆかり ○ 植物図 ○