イワザクラ(サクラソウ科)

               
種名イワザクラ
科名サクラソウ科
別名トサザクラ (Yatabe 1890)
学名Primula tosaensis Yatabe var. tosaensis
摘要 岐阜県・和歌山県と四国・九州の湿った岩場に稀に見られる多年草。高知県吾川郡仁淀川町名野川で渡辺協(かなう)が採集した標本を基に、1890(明治23)年、東京大学の初代植物学教室教授・矢田部良吉が「植物学雑誌」において学名をPrimula tosaensis(tosaensisは土佐に産するという意)、和名トサザクラと命名。新種として発表した(現在の標準和名はイワザクラ)。原記載論文では、「栽培する価値がある」と述べられたように、その花の美しさから販売や栽培目的の乱獲によって各地で激減。現在では絶滅危惧種に指定されている。
さらに詳しく① 牧野富太郎は1894(明治31)年、「植物学雑誌」で自身が執筆していた“繇條書屋植物雑記”に、矢田部氏はトサザクラと付けたが、本草諸家が広く用いているイワザクラの名が古くからあることを指摘している。
さらに詳しく②
植栽エリア
開花期 4月下旬〜4月下旬
見ごろ
博士ゆかり
植物図