園内の桜の開花状況(3/27更新)
夜間開園イベント「桜の宵」を週末に控え、園内ではさまざまな種類の桜が花を咲かせています。
桜の宵
日 時:3/28日(土)・29日(日) 17:00~20:00(最終入園19:30)
場 所:南園 50周年記念庭園(少雨決行、荒天中止)
その他:音楽演奏や桜に関するワークショップも。詳しくは当園ホームページをご覧ください。

今週の見ごろの植物
What’s in Bloom

毎週、園内を巡回しておとどけします。
サクラ属の園芸品種‘仙台屋’(バラ科) Prunus ‘Sendaiya’


回廊やさくらつつじ園、連絡道や南園など、園内各所に植栽があります。3/27現在、3分咲きくらいでしょうか。
高知市の「仙台屋」という商家の屋敷にあった桜で、蕾や花弁の縁の色が濃く美しいため、花のころには枝を藩主・山内家に献上していたといわれています。牧野博士は当園の設立に尽力した武井近三郎氏との200通を超える手紙のなかで、‘仙台屋’の美しさや桜を通じて郷里への思いを何度も語り、東京都練馬の自宅の庭にも植えました。ヤマザクラの園芸品種とされていましたが、近年の研究によりオオシマザクラも関与していることがわかっています。
ヤマザクラ(バラ科) Prunus jamasakura Siebold ex Koidz.


前述の‘仙台屋’と同様、園内各所に植栽があります。株によって開花のタイミングが異なり、3/27現在、さくらつつじ園と展示館の中庭の株は満開、連絡道や牧野博士像のそばの株は咲きはじめです。
わが国を代表する名花として、古来より日本人に親しまれてきた植物です。牧野博士は見事な植物図を描き、魂を打ち込み製作した『大日本植物志』第1巻第1集の記念すべき巻頭に採用しました。牧野博士は、日本にはまだまだ桜が少ない、飛行機から4月ごろ見下ろすと全部桜で埋まっていなければならない、と語るほど桜を好んでいました。「山桜 ほかの桜は 臣下かな」と詠み、桜の中でもヤマザクラは別格であったことがうかがえます。
エドヒガン‘紅枝垂’(バラ科) Prunus itosakura ‘Pendula-rosea’


先週も紹介したエドヒガン‘紅枝垂’。さくらつつじ園、南園に植栽がありますが、3/27現在、どちらも満開に近い状況です。エドヒガンの枝垂れ品種であるイトザクラ(シダレザクラ)のなかから、花色の濃いものを選抜した園芸品種です。
ヤマザクラ‘佐野桜’ Prunus jamasakura ‘Sanozakura’

回廊から展示館へ向かうと右側に植栽があり、3/27現在、咲きはじめです。京都の佐野藤右衛門が広沢地にあったヤマザクラの実生約1万本のなかから選抜した園芸品種で、牧野博士がサノザクラと名付けました。八重咲きで、花弁は11から20枚になります。
園内各所の桜をぜひお楽しみください。

