【10/11】見ごろの植物を更新しました

みなさま『植物データベース』は活用いただけていますでしょうか。
どこでなにが見ごろなのか。
植物の種類ごとに美しい写真や植物図を添えながら、詳しい解説がご覧になれます。来園前の事前準備として、あるいは園内散策時の案内人として、パソコンやスマホからアクセスしてご活用ください。※約500種類掲載済み。今後掲載する植物を増やして内容を充実させていきます。
それでは、今週も園内をくまなく調査した「いまが見ごろの植物」をガイド担当がお届けします。

今週の見ごろの植物

毎週、園内を巡回しておとどけします。

タニジャコウソウ
ハナカズラ
カンレンボク
コヒガンザクラ‘十月桜’
ショウキズイセン
シモバシラ

土佐の植物生態園と南園の50周年記念庭園ではタニジャコウソウ(シソ科)が淡い紅紫色の花を咲かせ始めました。よく似たジャコウソウよりも葉が細く、また葉の先が尾状に伸びます。牧野博士がジャコウソウの変種として和名と学名を発表しました。シソ科の仲間はハッカなどのように茎や葉を触ると良い香りがするものがあり、本種もその名前から良い香りがしそうですが、触ってみてもほとんど香りはありません。

北園と南園を結ぶ連絡道では、ハナカズラ(キンポウゲ科)がヤマモガシにつるを絡ませながら青紫色の花を咲かせています。毒草で有名なトリカブトの仲間で、本種は日本に産するもので唯一のつる性です。花は目線の高さですが道から少し離れているので、コンパクトデジカメやスマホよりもズームレンズを付けた一眼レフのほうがおすすめです。

薬用植物区ではカンレンボク(ヌマミズキ科)が、四方八方からバナナが生えているような特異な姿の果実をつけています。中国南部原産の落葉高木で、庭木に利用されるほか、果実や樹皮、葉、根などに含まれるカンプトテシンは抗がん剤「イリノテカン」の合成原料になります。本種は台風など強風が吹くと幹から折れることもあるくらい材が柔らかく、台風のあとは枝葉の掃除が大変です。

日中も大分涼しくなってきました。当園の秋の人気者、ジョウロウホトトギス(ユリ科)は数株で数輪程度の咲きはじめです。※10/11現在の状況はこちら。これからどんどんつぼみが膨らんでいき、もう間もなく見ごろとなりそうです。

広報課ガイド担当 西村佳明

マークの植物名をクリックすると植栽場所や詳しい説明がご覧いただけます。

今週の見ごろの植物

ツルウメモドキ(ヌマミズキ科)
カンレンボク(ヌマミズキ科)
リンドウ(リンドウ科)
ハナカズラ(キンポウゲ科)
ナリヤラン(ラン科)
タニジャコウソウ(シソ科)
ススキ(イネ科)
スイレン属の園芸品種セントルイスゴールド(ハス科)
スイフヨウ(アオイ科)
ショウキズイセン(ヒガンバナ科)
シモバシラ(シソ科)
サワギキョウ(キキョウ科)
コヒガンザクラ‘十月桜’(バラ科)
カラスノゴマ(アオイ科)
オオボウシバナ(ツユクサ科)
アリストロキア・サルヴァドレンシス(ウマノスズクサ科)

今週の見ごろマップ

「見ごろ植物マップ&フォト」過去1年分もダウンロードできます、見ごろカレンダーページで確認してね!

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