2024-09-06 / 最終更新日 : 2024-12-19 ガイドチーム 4月 ヤマトグサ(アカネ科) 反り返った外花被(萼)の基部から雄しべが20~25個垂れ下がって開花 高さは15cmほど(仁淀川町で撮影)©藤井聖子 茎の上部には節ごとに雄花が複数つく(大豊町で撮影)©藤井聖子 牧野富太郎が初めて新種として発表した植物(仁淀川町で撮影)©藤井聖子 反り返った外花被(萼)の基部から雄しべが20~25個垂れ下がって開花 種名ヤマトグサ 科名アカネ科 別名- 学名Theligonum japonicum Okubo et Makino 摘要 本州(関東地方以西)・四国・九州の山中の林下に生える日本固有の多年草。雌雄同株で、茎の上部には節ごとに雄花が複数つき、反り返った外花被(萼)の基部から雄しべが20~25個垂れ下がって開花する。雌花は茎の下側の節につくが、緑色で小さく、目立たない。 さらに詳しく① 日本において日本人が初めて新種と認識して日本の植物の学名を発表した記念すべき植物。1884(明治17)年、牧野富太郎が初めて高知県吾川郡仁淀川町名野川で発見したとされる。牧野博士は当初、ハシカグサと考えていたが、後に地元の小学校教師・渡辺荘兵衛氏が5月に採集した花つきの標本を見て違うことに気付いた。東京大学の大久保三郎氏と共に研究し、1889(明治22)年に「植物学雑誌」において学名Theligonum japonicumと和名ヤマトグサを発表した。原記載文には「日本にあって極めて珍奇とすべき一新種」とある。(注:日本人で初めて植物の学名をつけたのは飯沼慾斎、次いで大久保三郎、新種を認識して海外の学術誌に発表したは伊藤篤太郎、次いで牧野は4番目)。 さらに詳しく② 植栽エリア A土佐の植物生態園 開花期 4月上旬〜4月中旬 見ごろ 博士ゆかり ○ 植物図