カギカズラ(アカネ科)

               
種名カギカズラ
科名アカネ科
別名カラスノカギズル
学名Uncaria rhynchophylla (Miq.) Miq.
摘要 本州(房総半島以西)・四国・九州の谷川や林内の湿気のある山地に分布する。常緑のつる性の木本で、10mに達するものもある。花をもたない枝には、枝の変化した鈎形(かぎがた)の棘(とげ)が対生あるいは単生して交互につく。夏から秋にかけて葉腋あるいは先端に長さ2〜5cmの頭状花序を1個、総状につける。頭状花序は多数の小さな花を密集して球形状となり、中央部に数個の苞片をつける。
さらに詳しく① 主にカギの部分が生薬に使われる。主成分はリンコフィリン、ヒルスチン、ガイソシジンメチルエーテル。中でもヒルスチンに血圧降下作用、ガイソシジンメチルエーテルに睡眠延長作用、鎮静作用が認められている。生薬名は「チョウコウトウ(釣藤鉤)」。漢方の「釣藤散」、「七物降下湯」、「抑肝散」に配剤され、欠かせぬ薬材として利用がある。
さらに詳しく②
植栽エリア G薬用植物区 
開花期 5月下旬〜6月上旬
見ごろ
博士ゆかり
植物図
       

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