2024-09-05 / 最終更新日 : 2024-10-03 牧野植物園広報課管理 博士ゆかり ノジギク(キク科) 径3cm以上の頭花を開く 葉の基部は心臓形または切形、上面はまばらに毛がある 総苞片の先端は膜質。総苞内片は外片より短い 高知県内では物部川より西に分布する(高知県中部の海岸部で撮影)©鴻上泰 描画者:牧野富太郎 材質:和紙 技法:墨 年月日:1887/11/10 場所:川口(高知県仁淀川町川口) 出典:『日本植物志図篇』第1巻第8集(1891) PN:第48図版 種別:準備図 径3cm以上の頭花を開く 種名ノジギク 科名キク科 別名セトノジギク 学名Chrysanthemum japonense (Makino) Nakai 摘要 海岸に近い山のふもとや崖地に生える日本固有の多年草。牧野富太郎によって1884(明治17)年仁淀川町で見出され、1890(明治23)年に和名が付けられた。牧野博士は「野路の菊という意味だ」と述べているが、兵庫県を東限とした本州の瀬戸内海沿岸や、四国(南東岸を除く)、九州の東海岸に分布し、主に海岸周辺に自生していることが明らかにされている。高知県内では物部川より西に分布、物部川から東はシオギクが分布している。 さらに詳しく① 牧野富太郎が 1884(明治 17)年に吾川村川口(現・高知県淀川町川口)で見出し、1890(明治 23)年に野路に生えていたことからノジギクと名付けた(のちに海岸沿いに多く自生することが判明しました)。発見地のものは葉が細かく切れ込んでおり、実物と牧野の描いた植物図を比べるとその特徴がよく表現されていることがわかる。牧野は園芸用に栽培されるイエギクの原種と考えていた。 さらに詳しく② 植栽エリア A土佐の植物生態園 E展示館 中庭/周辺 Fさくら・つつじ園/芝生広場周辺 H連絡道/こんこん山南斜面 I50周年記念庭園/周辺 開花期 11月中旬〜12月中旬 見ごろ ○ 博士ゆかり ○ 植物図 ○