ビロードムラサキ(シソ科)
夏、葉腋から集散花序を出し、淡紫色の小さな花を群がってつける
| 種名 | ビロードムラサキ |
|---|---|
| 科名 | シソ科 |
| 別名 | オニヤブムラサキ,ビロウドムラサキ |
| 学名 | Callicarpa kochiana Makino |
| 摘要 | 紀伊半島・四国(南部)・九州、台湾、中国南部、ベトナムに分布する常緑低木。高知県では、珍しくないが、県外では極めて稀。初夏に淡紫色の花を咲かせ、12~1月に白色の果実をつける。葉裏に星状毛が密生し、触感がビロード(ベルベット)のようであることから、その名が付いた。 |
| さらに詳しく① | 牧野富太郎が、五台山周辺で採集した標本をもとに東南アジアに分布するCaricarpa tomentosaとして、ビロードムラサキの名で1888(明治21)年に論文で公表し、その後、高知県内で採集した標本などにもとづき、1914年に新種として発表した。牧野は「五台山に生ずるビロウドムラサキの材料が慾しく(中略)これを新聞紙でぐる巻きにして御送り下さいませんでせうか」と高知在住・武井近三郎へたびたび依頼した植物であった。本種と同様に、牧野が五台山で採集した標本に基づき、命名した植物にヤナギイノコヅチ、コシロネ (ヒメサルダヒコ)がある。 |
| さらに詳しく② | |
| 植栽エリア | A土佐の植物生態園 B本館周辺/回廊 Cこんこん山広場 H連絡道/こんこん山南斜面 I50周年記念庭園/周辺 |
| 開花期 | 7月下旬〜8月中旬 |
| 見ごろ | |
| 博士ゆかり | ○ |
| 植物図 | ○ |


