【3/7】見ごろの植物を更新しました

春の温かさを感じる日もようやく増え、園内ではウメの仲間や早咲きのサクラの仲間などが見ごろを迎えてまいりました。

見ごろの状況

ユキワリイチゲ…★★★見ごろです(おすすめは北園の芝生広場から階段を降りた先)。

サクラの仲間(バラ科)…★★★ カンヒザクラ’琉球寒緋桜’サクラ属の園芸品種‘椿寒桜’などが見ごろです。

ウメの仲間(バラ科)…★★★ ウメ‘鹿児島紅’ウメ‘呉服枝垂’ブンゴウメなど、園内のウメの仲間は見ごろです。

今週の見ごろの植物

毎週、園内を巡回しておとどけします。

ユキワリイチゲ(キンポウゲ科)3/7撮影
トサミズキ(マンサク科)
フクジュソウの園芸品種’福寿海’(キンポウゲ科)
カイドウツバキ(ツバキ科)
カンヒザクラ‘琉球寒緋桜’(バラ科)
サクラ属の園芸品種‘椿寒桜’(バラ科)
ヤブツバキ‘土佐有楽’(ツバキ科)

まずはイチオシのホットな植物、トサミスミソウの開花状況です。2019年に当園調査ボランティアが香美市のスギ・ヒノキ植林内で発見した植物で、世界のスハマソウ属を栽培・研究している大野好弘氏を中心とする各研究機関による詳しい調査の結果、新種として発表されました。本館窓口そばの本館自動ドアの脇で鉢の状態で展示しており、3/7現在、開花間近の状態です。期間限定の展示(花が終われば撤収予定)で、花にトラブルがなければ1週間から10日程度は花をご覧いただけそうですが、早めのお越しをおすすめします。

トサミスミソウの鉢展示
トサミスミソウの様子(3/7、開花までもう少し)

つづいてユキワリイチゲの開花状況について。牧野博士がバイカオウレンやセントウソウとともに故郷の春を知らせると述べた思い出のある植物です。➀土佐の植物生態園、②さくら・つつじ園そばの芝生広場から階段を下りた園路沿い、③南園のお馬路を下った先の3か所が見ごろですが、おすすめは②芝生広場から階段を下りた園路沿いです。開園間もない時間帯だと閉じている花も、陽光があたると少しずつ開いていきます。よって、観察は晴れた日のお昼ごろがおすすめです。

②芝生広場から階段を降りた先のユキワリイチゲは花がピンク色(3/7)
晴れた日のお昼ごろになるとたくさんの花が開き圧巻です(3/7)
③南園のお馬路を下った先のユキワリイチゲは花が青紫色(3/7)

サクラの仲間では、早咲きのカンヒザクラ’琉球寒緋桜’(バラ科)サクラ属の園芸品種‘椿寒桜’カンヒザクラなどが開花最盛期です。カンヒザクラ‘琉球寒緋桜’とサクラ属の園芸品種‘椿寒桜’は北園のさくらつつじ園で、カンヒザクラは土佐寒蘭センター近くでご覧いただけます。開花が遅れてヤキモキしていましたが、今年も無事開花が始まり一安心しました。

カンヒザクラ‘琉球寒緋桜’の濃い花色は空の色に映えます(3/7)
カンヒザクラ‘琉球寒緋桜’はカンヒザクラと違い、花が平開する(3/7)
サクラ属の園芸品種‘椿寒桜’はカンヒザクラが片親と推定されており、カンヒザクラ同様、早咲きです(3/7)

こんこん山では、牧野博士が東京練馬の自宅に植えて花を楽しんだであろうウメが一重の鮮やかな紅色の花を咲かせています。園内ではほかにも、ウメ‘鹿児島紅’ウメ‘呉服枝垂’が南園で、ブンゴウメが薬用植物区で見ごろです。

ウメ(3/7)
ウメ‘呉服枝垂’
ブンゴウメ

皆さんも陽だまりで花を愛でながら、植物たちとともにごゆっくりと日向ぼっこもお楽しみください。

広報課ガイド担当 西村 佳明

マークの植物名をクリックすると植栽場所や詳しい説明がご覧いただけます。

今週の見ごろの植物

ブンゴウメ(バラ科)
カンヒザクラ(バラ科)
ウメ‘鹿児島紅’(バラ科)
ウメ‘呉服枝垂(バラ科)
カンヒザクラ‘琉球寒緋桜’(バラ科)
ヤブツバキ‘土佐有楽’(ツバキ科)
トサミズキ(マンサク科)
タチツボスミレ(スミレ科)
セリバオウレン(キンポウゲ科)
シロバナヤブツバキ(ツバキ科)
シナマンサク(マンサク科)
サクラ属の園芸品種’椿寒桜’(バラ科)
カンツバキ’勘次郎’(ツバキ科)
カイドウツバキ(ツバキ科)
アテツマンサク(マンサク科)
アケボノアセビ(ツツジ科)

今週の見ごろマップ

「見ごろ植物マップ&フォト」過去1年分もダウンロードできます。「見ごろカレンダー」のページで確認してみてください

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