セツブンソウが咲きました(2/6更新)

セツブンソウ Eranthis pinnatifida Maxim.
草丈は10センチに満たず、かがんで目線を低くして観察してみてください(2/6撮影)

南園では節分の時期に咲くことからその名がついたセツブンソウが咲きはじめました。

早春の花

セツブンソウ …………… ★☆☆ 咲きはじめ。見ごろはこれから

ユキワリイチゲ ………… ★☆☆ 北園南園のまとまった群落はこれから

バイカオウレン…………… ★★★ 見ごろです!

早咲きの桜 ……………… ★★★ カンヒザクラ‘琉球寒緋桜’が見ごろです

ウメとその園芸品種 …… ★★★ 南園の‘鹿児島紅’や薬用植物区のコウメは見ごろ、南園の‘呉服枝垂’は咲きはじめです。

今週の見ごろの植物

毎週、園内を巡回しておとどけします。

セツブンソウは本州(関東地方以西)に分布するキンポウゲ科の多年草で、日本固有種です。白い花弁状のものは萼が発達したもので、本当の花弁は先端が二叉した黄色の粒状のもので、蜜腺も兼ねています。本種は木々が落葉し地表までよく陽が当たる冬から早春に花を咲かせ、木々の葉が生い茂って地表が暗くなる夏には地上部を枯らして長い休眠に入ります。そのような生活様式をもつ植物のことをスプリング・エフェメラル(春の妖精、春植物)とよび、落葉広葉樹林が成立する比較的冷涼な地域で見られます。

朝の連続テレビ小説「らんまん」では、主人公の万太郎少年が、病床の母を元気づけようと母が好きだった花を採りに山へ分け入り、採ってきたセツブンソウを手渡すシーンがありましたが、本種はここ高知県を含む四国には自生していません。2/6現在、咲きはじめで、2月下旬ごろをピークに花数が増えていくと思います。

白色の5枚の萼、黄色の退化した花弁、紫色の雄しべ、中心に雌しべがある。
総苞葉は無柄で不揃いの線形の裂片に分裂し、輪状に茎を囲う。
ヤブツバキ‘土佐有楽’ Camellia japonica ‘Tosa-Uraku’ 

園内ではヤブツバキとその園芸品種が各所に植栽されていますが、展示館の中庭と土佐寒蘭センターそばではヤブツバキの園芸品種である‘土佐有楽’が見ごろとなっています。「天災は忘れられたる頃来る」の言葉で知られる物理学者で随筆家の寺田寅彦にゆかりがあり、彼の父、利正が苗を東京から高知に持ち帰り、寺田寅彦が4歳から19歳まで過ごしていた邸宅に植えられていました。花は桃色のラッパ咲きで、ヤブツバキの園芸品種‘有楽(うらく)’に似るものの、それよりも花や葉が大きく、高知(寺田家の邸宅)で見いだされたことから土佐有楽という園芸品種名がつけられました。一重ですが、鈴なりに咲くと大変見事です。

ヤブツバキ‘土佐有楽’(2/6撮影)
一重のラッパ咲きですが、鈴なりに咲くと見事です。
ラン展始まります。

明日2/7(土)から3/1(日)まで南園・温室を会場に第20回ラン展「ようこそ!冬の華やかな温室へ」が開催されます。

今回のラン展は、色鮮やかなラン科植物をふんだんに植栽したスポットが多数登場!温室を華やかに彩ります。各スポットにテーマを設け、黄色とピンクの繊細なランの花をストライプ状に装飾した「エントランス」、見る位置を変えると違った光景が楽しめる「カーニバル」など、テーマごとに華やかに演出します。
また、一風変わったかたちや色などが魅力のランを「○○に見える」「ふわふわ」「シック」「おおきい」などの特徴ごとに集めたコーナーも登場します。ユニークな共通点をもとに集めたランを通して、多種多様な魅力にもご注目ください。

詳しくはこちら ラン展 ようこそ!冬の華やかな温室へ | 牧野植物園

一足早く、ラン展の様子を少しだけ公開します。

この冬も暖かく華やかな空間で、ランに囲まれた素敵な写真を撮ったり、知識を深めたり・・・ランの魅力を心ゆくまでご堪能ください。

矢部撮影
今週のバイカオウレン

2/6現在の開花状況です。一部で白い萼が散った花も見られはじめ、最盛期をほんの少し過ぎた感じでしょうか。まだまだ見ごろで状態のよい花も多く、観察や撮影に大変おすすめです。

広報・ガイド班長 西村 佳明