ユキワリイリゲの開花状況について(2/13更新)

ユキワリイチゲ Anemone keiskeana T.Itô ex Maxim.

この時期問い合わせが多く、みなさん今か今かと待ちわびるユキワリイチゲの植栽場所と開花状況をお知らせいたします。

早春の花

セツブンソウ …………… ★★☆ 見ごろです!ピークはこれから。

バイカオウレン…………… ★★★ 見ごろです!

早咲きの桜 ……………… ★★★ カンヒザクラ‘琉球寒緋桜’が見ごろです。

ウメとその園芸品種 …… ★★★ 南園の‘鹿児島紅’や薬用植物区のコウメ、南園の‘呉服枝垂’が見ごろです。

ユキワリイチゲ…………… エリアによりまちまちです。

今週の見ごろの植物

毎週、園内を巡回しておとどけします。

ユキワリイチゲは本州(近畿地方以西)・四国・九州に分布し、雑木林の林縁や林床に生える多年草です。早春のこの時期に花を咲かせますが、花弁状のものは萼片が発達したもので、株により淡紫色や淡桃色と、花色には幅があります。木々が落葉し地表までよく陽が当たる秋から初冬にかけて葉を展開し、木々の葉が生い茂って地表が暗くなる夏には地上部を枯らして長い休眠に入ります(そのような生活様式をもつ植物のことをスプリング・エフェメラル(春の妖精、春植物)とよびます)。

※注意:ユキワリイチゲは日光が当たらないと花が開きません。開いた花をご覧になりたい方は開花状況を確認の上、晴れた日でかつ、日が昇った昼過ぎ以降にお越しいただくことをおすすめいたします。

土佐の植物生態園 ★★★見ごろです
淡い青紫色を帯びた花

土佐の植物生態園には複数個所に本種の群落があります。正門から入って一つ目の角のものはただ今見ごろ最盛期です。この群落の花はかなり薄い青紫色で、咲きはじめのころは何とも言えない‘くすみカラー’をしています。

緑色の花

さらに進んで二つ目の角の外側にある群落には、緑色の花が数輪ありました。土佐の植物生態園のものはみな、手が届くくらいの距離に花があるので近づいてじっくり観察するのにおすすめです。ただしどれも小規模な群落なので、後述するほかのエリアと比べるとどうしても迫力に欠けます。

北園・芝生広場の階段下 ★☆☆咲きはじめ
芝生広場から階段を降りたところの株は淡桃色の花を咲かせる。

芝生広場から階段を降りると桃色を帯びた花を咲かせるまとまった群落があり、開花最盛期には南園お馬路の群落と並んで大変写真映えのする場所です。2/13現在咲きはじめで、咲いているのは20輪程度でしょうか。蕾が多数控えており、日に日に花数も増え、見ごろは2月の最終週くらいでしょうか。

南園・お馬路 ☆☆☆まだまだこれから
お馬路の群落は青紫色の花を咲かせる。1輪だけ開花しているが、見ごろは3月か。

南園のお馬路にある群落は、その場所が湿っていて生育条件が良いのか株の状態がよく、また群落も順調に拡大しているように思います。この群落の花は青紫色です。最も規模が大きく、見ごろになると一番映えますが、ほかのエリアと比べると涼しいのか最も開花が遅い群落でもあります。見ごろは3月に入ってからかもしれません。

北園・芝生広場の階段下や、南園・お馬路にある群落が見ごろになればまた改めて詳しくご紹介します。

広報・ガイド班長 西村 佳明