ヒツジグサ(スイレン科)

               
種名ヒツジグサ
科名スイレン科
別名エゾノヒツジグサ,エゾヒツジグサ (Miyabe & Miyake 1915)
学名Nymphaea tetragona Georgi
摘要 北海道・本州・四国・九州、朝鮮、中国、ベトナム、インド、カザフスタン、ロシア、ヨーロッパ、北アメリカに分布する多年性の浮葉植物。この仲間は熱帯から温帯にかけて約50種が広く分布しているが、日本に自生するのは本種だけである。「睡蓮(すいれん)」とは本来本種を指す漢名だが、現在では広く一般にスイレン属の植物の総称として使われている。和名の由来は、花が未の刻(午後2時)頃、開くことから。
さらに詳しく① 1933(昭和8)年9月、当時71歳だった牧野富太郎は、ヒツジグサが本当に未の刻に開花するのか確かめようと、京都の巨椋池(現在は干拓事業で農地になっている)で、早朝5時から午後6時過ぎまで約 13時間、地元の小学校の校長先生とともに船の上からヒツジグサを観察した。その結果、正午頃から萼が少し緩みはじめ、午後2時頃に花弁が全て開花。『牧野日本植物図鑑』(初版)では、「開花の時刻は必ずしも一定ではなく、もっと早い時がある。閉花の時刻はたいてい午後6時頃で、花は3日間開閉を繰り返す。」と観察結果をまとめている。
さらに詳しく②
植栽エリア E展示館 中庭/周辺 I50周年記念庭園/周辺 
開花期 6月上旬〜8月下旬
見ごろ
博士ゆかり
植物図