【3/28】見ごろの植物を更新しました
園内では春の花が次々と咲いています。サクラ属の園芸品種‘仙台屋’も見ごろになり、個人的には散策がとても楽しめる、おすすめの時期となりました。
見ごろの状況
サクラの仲間(バラ科)…★★★ サクラ属の園芸品種‘仙台屋’、
カンザクラ‘大寒桜’、
エドヒガン‘紅枝垂’などが見ごろです。
ツツジの仲間(バラ科)…★★☆ 土佐の植物生態園にあるフジツツジが見ごろです。
ヒスイカズラ(マメ科)…★★★ 見ごろです。

今週の見ごろの植物
What’s in Bloom

毎週、園内を巡回しておとどけします。
ホームページにも記載のとおり、本日3/28(金)と翌29(土)の2日間、夜間開園イベント「桜の宵」を開催いたします。
相手が自然なので、サクラの開花は年によって多少の前後がありますが、今年の桜の宵はサクラが大変見ごろで本当におすすめです。まずは今が見ごろのサクラの仲間をご紹介します。




サクラ属の園芸品種‘仙台屋’は園内各所で見ごろです。本種は葉と同時に花が咲く特徴などからこれまでヤマザクラの園芸品種と考えられていましたが、森林総合研究所のDNA解析によってオオシマザクラのほか、複数のサクラとの交雑種であることが分かっています。牧野博士も愛でた、淡い桃色の美しい花をぜひご覧ください。
エドヒガン‘紅枝垂’はさくら・つつじ園と南園で見ごろが続いています。特に南園では写真のとおり、「桜の宵」開催期間中限定で、野点傘と毛氈を敷いた椅子を用意していて雰囲気はバッチリです。真下から覗くとフラワーシャワーを受けているかのような、花に包まれる感覚になります。
ヤマザクラは園内各所に植栽されていますが、写真のものは昭和天皇陛下が吹上御所で御手播きしたものを当園開園の折にご下賜いただいた株で、咲きはじめの状態です。中門から園内に下りたすぐの場所に植栽されています。園内のヤマザクラを観察してみると、花の時期が早いもの遅れるもの、新葉の色も赤銅色のものから緑色のもの、花色も白っぽいものから淡い桃色のものまで個性があるのでその違いに注目してみても面白いです。
サクラの仲間以外にも園内では多くの花が咲いています。例えば、、



セントウソウは土佐の植物生態園でご覧いただけます。本種は牧野博士にとって思い出深い植物の一つで、故郷佐川の旧い思い出とした随筆の中で「バイカオウレン」「ユキワリイチゲ」とともに早春に咲く故郷を懐かしむ植物であると述べています。全体的に小柄ですが、真っ白な花が林内でもよく目立ちます。
同じく土佐の植物生態園に植栽があるシュンラン。今年は花着きが良く10本近くの花茎を伸ばしていて、大変見ごたえがあります。3/28現在咲きはじめで、もう間もなく完全に開きそうです。上品な香りがするので、構わなければ片膝をついて花の香りを嗅いでみてください。
南園の蛇紋岩植生園周辺では早咲きのモモ‘矢口’の花が終わりましたが、モモの仲間も次々見ごろをむかえます。


3/28現在、モモ‘残雪枝垂’や、モモ‘源平枝垂’が咲きはじめました。これから次々とつぼみがほころび、週明けから来週半ばには見ごろになるのではと予想しています。
翌週になると見ごろの花がガラッと変わってしまうほど、この時期はいろいろな花が咲き競います。スギやヒノキの花粉は厄介だけど、散策がとても楽しいこの時期をぜひお見逃しなく。
広報課ガイド担当 西村 佳明
マークの植物名をクリックすると植栽場所や詳しい説明がご覧いただけます。
今週の見ごろの植物
今週の見ごろマップ

「見ごろ植物マップ&フォト」過去1年分もダウンロードできます。「見ごろカレンダー」のページで確認してみてください
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