【1/17】見ごろの植物を更新しました
当園には五台山竹林寺につながる遍路道が通っていて、日々お遍路さんが園内を歩かれていますが、北園と南園の境、カンナ&ローズ園の横を通る遍路道を下りていく途中にあるツブラジイの根板(ばんこん)をご覧になったことはありますか。
板根とは、熱帯雨林などの地中の酸素が乏しい環境で多く見られる、根が肥大して屏風のようになったものです。ツブラジイの板根からは、その巨大な幹を支える力強さが感じられます。園内のお遍路道はどなたでも通行できるので、少し寄り道してみてご覧になってください。ツブラジイの板根までは急な階段を下りるので、歩きやすい靴や服装がおすすめです。



今週の見ごろの植物
What’s in Bloom

毎週、園内を巡回しておとどけします。
南園の牧野富太郎像に向かって左奥の斜面に高い木があり、その枝先に丸い形をした黄金色の実がついています。これはムクロジという植物の果実です。

お正月に羽根つき遊びをされた方もおられるのではないでしょうか。じつは羽根つきの羽根(羽子)の頭(玉)の黒い部分は、ムクロジの果実の中にある種子が使われています。ムクロジは漢字で書くと「無患子」。年始にこのムクロジを使って遊ぶことで、病気を患うこと無く1年を健康に過ごせるように(無病息災)、という人々の願いが感じられます。
またムクロジの果皮には「サポニン」という成分が含まれていて、水やお湯にこの果皮を入れてかき混ぜると泡立つことから、洗濯などにも用いられてきました。
このように、古くから私たちの暮らしと深く関わってきた植物は少なくありません。そんな果樹や野菜を中心に植栽しているのがふむふむ広場。ここでは今、ビワ‘茂木’の花がご覧いただけます。
白く可憐なその花からは、顔を近付けるだけで甘くて芳醇な香りが漂ってきます。果実の状態は知っているけれど花はまだ見たことがない、という方も多いのではないでしょうか。ぜひご覧いただき、今年ビワの果実を食べる際には花のようすも思い浮かべながら味わってみてください。

回廊のバイカオウレンの花は1月17日(金)現在で80輪ほどが開花中。これから1月下旬にかけてさらに花数が増えてくる見込みです。
広報課ガイド担当 松本孝
マークの植物名をクリックすると植栽場所や詳しい説明がご覧いただけます。
今週の見ごろの植物
今週の見ごろマップ
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